第三研究室 模写事業 第三研究室では、国宝絵巻の模写を通して、和紙(雁皮紙、楮紙)、岩絵具、染料、箔などの画材や筆、刷毛といった道具への理解を深めます。裏打ち実習や截金実習などの専門的内容の実習によって、日本画に関する技法・技術を総合的に学びます。 研究業績 国宝「信貴山縁起絵巻」現状模写事業 国宝信貴山縁起絵巻模写概要当事業は、東京藝術大学大学院美術研究科日本画第三研究室が主体となり2017年度より2028年度まで11年計画で進めていく事業です。奈良国立博物館に所蔵されている、国宝「信貴山縁起絵巻」(飛倉の巻・延喜加持の巻・尼公の巻)の現状模写を制作し、大学院修了模写として、学生1人につき絵1場面を取り組みます。制作された模写は東京藝術大学日本画研究室の収蔵とし、奈良国立博物館の研究及び、本学の貴重重な教材として活用されます。信貴山縁起絵巻模写事業では、第三研究室大学院生と第三研究室OBの... 国宝「源氏物語絵巻」現状模写事業 画像をクリックすると拡大します。概要東京藝術大学(日本画第三研究室)では、平成16年から7年間にわたり徳川美術館と五島美術館所蔵の国宝「源氏物語絵巻」の模写に取り組んできました。修了制作の一環として修士課程に在籍する大学院生が参加したほか、現在は新進気鋭の画家として活躍する卒業生達も模写を手がけ、それらの作品が徳川美術館と五島美術館に寄贈されました。「現状模写」は、文字通り、作品の現在の状況を目に見える通りに写すことを目的としています。美しいかな文字と多彩な装飾から成る詞書、用いられた絵具や剥...