株式会社小津商店・小津産業株式会社 受託研究「絵画用紙の諸相とその発揮について」

本事業は、小津産業株式会社様より東京藝術大学日本画研究室へ和紙研究のご提案があり、平成19年度(2007年度)より受託研究として作業が開始され、平成25年度(2013年)まで行われました。抄紙生産者との直接的な連携によって、紙質に関する研究を継続的に推進するといった取組みは稀有なことです。この共同研究は、良質な絵画用紙の継承に大きく寄与することを目的とした、実験的な活動となりました。
また、株式会社小津商店様からのご支援により研究の進展が図られ、経過報告の展覧会を開催させていただくことになりました。心より感謝いたします。 多くの方々からのご教導を賜りたく、ご高覧の程よろしくお願い申し上げます。
概要
「楮/コウゾ」「三椏/ミツマタ」「雁皮/ガンピ」「麻/アサ」などを原料とし て抄造される絵画用紙の、主に《風合い》《定着》《発色》の具合を、作家の感覚による紙質調 査及び研究を行い、得られた情報をまとめ、抄紙生産者に対して提案を行ないます。 絵画用紙 に対する作家好みの独自性が反映することが前提であり、抄紙生産者との連携による紙質への試 行によって、その特性の鮮明化を図ります。
研究担当者
関 出 教授 梅原 幸雄 教授
研究成果発表展
- 2013年5月9日 – 5月18日
- 2012年1月4日 – 1月15日
- 2011年1月4日 – 1月15日
- 2010年1月4日 – 1月16日
- 2009年1月4日 – 1月17日